頭と心で考える毎日
動物の全てが頭部を持つとは限らない。海綿動物やコケムシ類のような固着性、群体性の動物や、刺胞動物のような放射相称の動物では口はあるが、感覚器官は特に口のある部位の周辺に集中したり、そこで特別な分化が生じていることはない。また、中枢神経系自体もなかったり、あっても口のある場所で特別に発達しているとは限らない。左右相称で口のある方向に運動する動物で、頭部の分化が生じている。動物が運動する大きな目的のひとつは、食物の獲得である。前後方向に移動して活発に餌生物を捕食するようになった動物は、口の近くに餌生物を獲得する構造体を発達させ、この部位を前方に向け、突進して食物を得るようになった。このような生活を送る動物にとって、口の周辺には食物を確認したり、危険物を察知するための感覚器が発達していると都合がよい。また、感覚器が発達すると、ここから得られる種々の情報を複合的に処理する中枢神経系がこの近傍に発達することになる。こうして、動物は口、感覚器官、中枢神経系を複合させた頭部を獲得したのである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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